
夢中になるものは、なんでも良いのです。夢中になること自体が脳活だと思います。何かを追いかけている間、頭の中はその対象でいっぱいになります。なんだかドキドキ、ワクワクしてきます。それ自体が脳を刺激してくれて、嬉しくなります。「好き」はとても大切な脳活ファクターなのです。
こんな歳だから恥ずかしい、なんてことは全くありません。好きなものは好き。人が聞いていなくても、夢中になっているものについて話してみましょう。その時、きっとあなたは笑っているはずです。怒った顔で好きなものを語る人なんて、見たことがありません。
面白いのは、夢中になれるものは、たいてい最初から夢中になれるとわかっているわけではない、ということです。むしろ、「自分には関係ない」「別に興味ない」と思っていたものの中に、案外転がっていたりします。
最近、まさにそれを経験しました。

スター・ウォーズ番外編「マンダロリアン アンド グローグ」の予告を、たまたま目にしたのがきっかけです。正直、ピンとこなかったのです。これまでスター・ウォーズはエピソード4しか見たことがなく、自分とは縁のないシリーズだと思っていましたし、予告やポスターで見るグローグは、しわくちゃで緑色で、可愛いとは到底思えませんでした。
それでも、なぜか気になって映画館に足を運んでみました。理由はうまく説明できません。強いて言えば、「一度、試しに見てみるか」くらいの軽い気持ちでした。
ところが、です。実際に映画でグローグを見ていると、だんだん可愛く見えてきます。マスクを被ったマンダロリアンも、硬派で律儀な中にふと優しさが垣間見えて魅力的。気づけば、スクリーンから目が離せなくなっていました。映画館を出る頃には、すっかりこの世界の虜になっていました。
前日譚がDisney+で配信されていると知り、すぐに登録しました。あっという間に3シーズンと、関連するボバ・フェットのドラマまで観てしまいました。その勢いで、映画をもう一度観に行ったほどです。
久しぶりに、ワクワクして、ほっこりして、スッキリする映画・ドラマ・キャラクターでした。何より面白いのは、最初は「興味ない」と思っていたものが、蓋を開けてみたら一番夢中になれた、という点です。
思うに、食わず嫌いというのは、案外もったいないものです。自分の好みを決めつけて、そこから一歩も出ないでいると、出会えたはずの夢中を取りこぼしてしまいます。逆に言えば、「別に興味ないけど、一応」くらいの軽い気持ちで手を出してみることが、新しい夢中への一番の近道だったりします。
夢中になれるものが見つかると、毎日に張り合いが出ます。それを探しに、今まで避けていたジャンルにもちょっと足を踏み入れてみましょう。そんな軽やかな一歩が、次の「好き」を連れてきてくれるのかもしれません。
